君と歩いた道
それからも姫寧はこなくて

憂鬱な時間をずっと過ごしていた

長すぎる授業とHRがおわって

校門をでようとしたら

「おい………」

いたのは佐久間………なんだよ…

「お前 姫寧のこと好きだろ?」

「………」

なんだこいついきなり

「俺さ 姫寧に告ったの」

「は?」

「でも 振られちゃった………
ってか 姫寧好きなヤツいるし
そいつのこと考えて上の空だから
諦めようと思ってる

お前ぼけっとしてっと
誰かにとられるぞ
俺かもしんねぇしな」

こいつ………笑
諦めようと思ってるとか言っといて

俺がとるかもとかバカだろ

俺を応援してくれてんのか?

とりあえず

「お前いいヤツだな」

こいつとは仲良くなれそうだ



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