君と歩いた道
~side 亜由美 凛斗~

気づいたら好きだった

でも 友達もその人を好きだった

両思いなのも知ってた

でも いつか好きになってくれるかもって
すこしだけ願ってた

でも ムリだったんだ

久しぶりに姫(寧)が学校にきたとき

あの2人の楽しそうな顔を見たら

諦めるしかないと思ったんだ

振ってと頼んで振られたけど

やっぱり好きだなぁ

「やっぱ 凛斗も振られた?」

「お前もか」

「ねぇ 姫寧を諦めたい?」

「まぁな」

「じゃあさ 私たちで付き合わない
好きな人を諦めるために

それで ほんとに好きになれたら
みんなに報告しよ」

「わかった」
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