ねぇ、好き。下
「マジで…?」
「…うん」
「姫花は、いるのか?」
「うん、いるよ」
「生きてるんだ」
「うん、生きてた。あたし、朝目が覚めたら目の前に姫花がいてびっくりしたよ…」
「そっか。でも、よかったな」
「うん!」
「この話、千尋や晴、彼方は知ってんのかな?」
「聞いてみる?明日」
「おう、聞いてみようか」
「じゃあさ、あたしたちは再会ってことになるのかな?」
「よく、わかんねぇけどそうじゃね?」
「…そっか」
「うん」
「でも、幹也くんいないね…」
「あー、そうだよな。幹也がいねぇな」
「うん、夢と同じ人物がいるけど話の展開は違うよね」
「確かに。てことはさ、幹也もどっかで登場するんかな?」
「かもね」
「会いたいな」
「あたしも」