ねぇ、好き。下
「ねぇ、隣にいる子さ。可愛くないね~」
「わかる!可愛くないし、凛くんと釣り合ってない」
「可愛かったら、まだわかるけどさぁ」
コソコソ言ってるのかもしれないけど、丸聞こえ。
ごめんなさい。
あたしで。
「綺麗でもなければ、可愛くもない。それって、最悪じゃん。全然いいところがないっていうの?」
「きゃはは。そうかも!絶対そうだよ!かわいそ~な子だねぇ♪」
あたしなんかより、あんたたちの方が可哀想だと思うけど。
だって、人の悪口でしか話が盛り上がらないなんて、寂しい人間だな。