ねぇ、好き。下
仕方ないから、あたしは靴下のまま行くことに決めた。
「桃花、靴下のまま行くの…?」
不安そうな姫花。
「うん、だってないんだもん。仕方ないでしょう?」
「…大丈夫?」
「大丈夫だよ」
「…そう…」
消えそうな細い声…
「うん!大丈夫大丈夫!別に、スリッパなんかなくても生きていけるしー」
あたしは、わざと元気なふりをした。
きっと、これは…
嫌がらせ?
理由は、凛と仲良くしているから?
凛と同じ委員会だから…?
どちらにしても、凛絡みのことは明らかだ。