ねぇ、好き。下


「それが、嘘じゃないんだ…」





「…え…本当に?あたしのこと、覚えてないの?」







「…ごめんなさい、わからないの」







「……そんなぁ…姫花だよっ!桃花と双子じゃんかぁ…どうして、思いだせないのぉっ!?ねぇっ!嫌だよ…忘れないでよ…思いだしてよぉーっ!」





「…」




あたしは、揺らされる。


姫花という子に。



強く、揺さぶられる。





「…姫花ちゃん!」



凛が、呼ぶ。

< 66 / 94 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop