わがまま猫男子いりませんか?
俺の日課~龍Side~
授業と授業の間の休憩時間、俺はいつものように隣の女を見る。
それに気付いた彼女は顔を綻ばせて言った。
「龍、お菓子食べる?今日はカップケーキだよ」
「うん、食べる」
俺が返事すると、彼女はカバンの中からカップケーキを取り出し、俺に差し出す。
俺は受けとると、包みを開けて口に入れた。
彼女は中島綾菜。
俺の隣の席だ。
甘いものが大好きな俺のために毎日お菓子を作ってくれる。
まぁ、俺が命令して始めたことなんだけどな。
だって、綾菜の作るお菓子はうまいから。
綾菜のうまいお菓子で、ダルい授業を乗りきる。
これが最近の俺の日課だ。