わがまま猫男子いりませんか?
それから毎日、龍のためにお菓子を作っては龍にあげていた。

女の子達から差し入れをもらっているのに、龍はあたしにわざわざ作らせるのだからよほど気に入ったのだろう。

それは、あたしとしては嬉しいんだけど、この日からあたしと龍が仲良くしていることが気にくわない女子達に呼び出しされるようになったんだ。

今のところは、「龍に近づかないで」くらいしか言われてなかったからいいんだけど、そろそろ1ヶ月が経つし、それだけではすまなくなるかもしれない。

でも、あたしは龍から離れる気はさらさらない。

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