わがまま猫男子いりませんか?
心のキズと身体のキズ
あの日から、一ノ城さん達はあたしを倉庫に閉じ込めるようになった。
龍は大会が近いため、休み時間は部活のメンバーでいることが多い。
遥斗君は遥香先生のお手伝いで休み時間は教室にいない。
そうなると、必然的にあたしは一人の時間が増える。
他の友達がいないわけではないけど、龍達と、いや一ノ城さん達と関わるようになってからは、話し掛けてこなくなった。
誰だって一ノ城さんの標的にはなりたくないもんね。
そう考えると、あたしと関わらないことが賢明に思えた。