わがまま猫男子いりませんか?
「では、俺達もついて行ってもいいですか?」


何かを察したらしい龍は、そう申し出た。


「あら、龍く~ん!!心配いりませんわ。私は話をしたいと言っただけですもの。あなた達は授業を受けていてもよろしいのですわ。それに、二人だけの秘密の話ですから」


一ノ城さんの言葉に何も言えなくなった二人は黙り込む。


一ノ城さんはあたしの手を引いて歩き出した。


< 80 / 88 >

この作品をシェア

pagetop