わがまま猫男子いりませんか?
行き先はなんとなく分かっていた。


まああの倉庫だろう。


まさか授業中に呼び出されるなんて思ってもいなかったけど。


また蹴られるのかな。


まだ、この前のあざも治っていないのに……。


授業中にまで呼び出すってことは、本当に話があるのかもしれない。


どっちにしろ、いい内容ではないことは分かっていた。




倉庫につくと、いつものように投げ入れられた。


倉庫の中には数人の女子集団が待っていた。


「さて、なぜあなたをここに連れて来たのか分かるかしら?」


その問いに、あたしは首を横に振った。


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