王子様はいじめられっこ?!
「えー、みんな席につきなさい」
あたしは先生のこの態度が嫌い
どうしてこいつらは命令口調しかできないのか、疑問で仕方ない。
自分達の立場がえらいと思ってんのか、なんなのか。
そんなことを考えてたらさっそく目をつけられた。
「海乃、金谷、斉藤、この三人。前に来なさい」
あーあー、さっそくね
悪いこともしてないのにコレだよ
「なんで?」
あたしはその場から声を発した
「なんでいかなきゃなんねーの?なに?髪の毛?それともピアス?」
「どっちもだ、いいからこい」
ほかの金谷と斉藤、その二人の男子はいわれるがままに前にいっていた。
おまけにこいつすげーみたいな目でこっちを見てくる
なんだ、見た目の割に根性ないな
あたしはおもわず鼻で笑った。
それからだるそうに体をもちあげ前にいくと、式の前に服装とピアスどうにかしとけとこっぴどく怒られた。
髪の毛に関しては直しようがないから今日はそのままでてもいいそうで。
「ッチ、朝から腹立つあの口調」