若葉町物語
第一章
病院は私にとって一番好きで、一番嫌いな場所。
足に障害を持っている私は子供の頃から入退院を繰り返してた。
行きつけの病院である『若葉子供医療病院』に着くと、いつもホッとした気持ちになる。
私と同じ“仲間”がいるから…。
私と同じ体のどこかに障害を持っている子がたくさんいるから…。
私だけが特別なんじゃないって思えるんだ──────・・・。