若葉町物語


私はプレイルームから出て、さらに左に進んだ。


プレイルームの左隣にあるのは大部屋で4008と番号が書かれていた。


そこを通り過ぎようとしたら、ちぃすけが追いかけて、私の所まできた。


「私も一緒に行ってもいい?」


「いいよ」


私がそういうと、ちぃすけは、


「私に何でも聞いてね」


と嬉しそうに言った。


「4008号室は、重い病気の患者の人が入院してるの。ちなみに、プレイルームの右隣の4009号室もそーなんだよ」


「重い病気?」


「そう。手術をしたばかりの人や、一人で動けない人とか、夜に発作を起こしちゃうかもしれない人達だよ」


「へー…。他は?」


いろいろ聞いて回ること10分、私達は自分達の病室である4010号室へ戻った。

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