若葉町物語


朝ごはんを食べ終えると、学校の準備をして、安田さんを呼んだ。


「安田さ〜ん!!早く、行こうよ!!」


私が大声で叫ぶと、


「こら!まだ寝てる子いるんだから!!」


と怒られた。


いつものことだけど。


今は、昔通っていた“養護学校"に編入して勉強している。


学校につくと、唯一のクラスメートである美香ちゃんがもうすでに居た。


美香ちゃんは股体病棟の子だから別登校だ。


1時間目は「訓練」だ。


訓練っていうのは、リハビリをしている子がリハビリをする時間。


私はまだギプスが外れてない。


当分先の事だろう。

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