若葉町物語


あれから、ちぃすけと、雑談をしていると、


「千花ちゃん!行くよ」


と安田さんが急いで来た。


「はいよ〜」


安田さんは私のカバンを車イスの後ろかけると、急発進させた。


ギリギリで到着して、安田さんは、すいません、と言いながら、私の席に車イスを移動させる。


「真面目にやりなさいよ」


と、最後の言葉を残して、安田さんはいてしまった。


「安田さんって面白いよね」


と、美香ちゃんは私に耳打ちすると、にかっと笑った。

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