若葉町物語
渡された色紙。
かわいくて、本当にすごいと思った。
表の真ん中にはDearちぃすけと華やかにデコられていた。
裏を見ると、ななめにポエムが書かれていて、さすがだなと思った。
「すごいよ!!すごすぎるよ!!」
私がそう言うと、
「まぁね。ちぃすけのためなら一肌脱ぐって」
おぉー。なんか、かっこいい。
心の中で拍手をする。
「琴ちゃん、ありがとう!!」
私はそう言うと病室を出た。
遠回りにプレイルームに向かうと、4005号室にこの前いた女の子が一人で昼ごはんを食べようとしていた。
今度、一緒に誘おうかな?
そんな事を考えていると、ちょうど安田さんがやって来たから、私はあの色紙を見せた。
「ジャーン。すごいでしょ!?琴ちゃんが描いてくれたんだ~♪」
「え、すごーい」