若葉町物語


「それでね…って、あれ?寝ちゃった?」


隣のベッドから、規則正しい寝息が聞こえてきた。


いつの間にか、私も眠っていたらいく、起きたら、朝だった。


「おはよう!」


隣のベッドから元気な声が聞こえて、振り向くと、もうすでに義足をつけ終えたちぃすけの姿。


今日はいつもより、寝起きがいいみたい。


いつも通りのようで、いつもと違う朝。


朝勤の人は、さっきからちぃすけに別れを惜しみに来るから、なかなか、プレイルームに行くことができない。


やっと辿り着いて、朝食を食べて、安田さんと、学校に向かった。


お昼、学校から帰ってくると、すでにすべて、準備を整えたちぃすけと会った。


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