若葉町物語
「よろしい」


あー、恐い恐い。


「ねぇーねぇー、“アレ”って何?」


ちぃすけが私達に聞いてきた。


ギクッ(本日二回目)。


私が焦っていると、琴ちゃんが代わりに教えていた。


「んー、後でのお楽しみかな?」


ね?と琴ちゃんが私に聞いた。


「う、うん!」


慌ててうなずいたけど、勘がいいちぃすけは、お昼が食べ終わるまでしつこく聞いてきた。


先に食べ私は、トイレに行ってくると、嘘をついて、色紙を取りに言った。


病室に入ると、ちぃすけのお母さんがいて、私に余ったテレビカードをくれた。


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