若葉町物語
そして、お昼ご飯を持ってきたのはアンパンマンのエプロンをきたおばさん。
いや、おばさんと言うには若い気がする。
でもお姉ちゃんというのも若すぎる気が…。
「お昼だよ。食べれる?」
そう聞かれた。
「あ、はい。ありがとうございます」
「うん。ゆっくりで大丈夫だからね」
その人は私のお昼ご食飯をテーブルの上にのせると、カーテンを開けて出て行った。
…でも、食べにくい。
ベッドが平らなままだから1人で食べるのには無理がある。
「よいしょ…」
にぎったスプーンをそっと、こぼさないように口へと運ぶ。
「あっ」
左手は使えないから、何度もこぼしそうになったがどうにかご飯を半分食べた。
それから、少しおかずを食べて私は動かす手を休めた。
ご飯食べるなのにこんなに疲れるもん!?
私は1つため息をすると目閉じた。