若葉町物語

今日は土曜で学校もないので、私は引っ越しの準備を始めた。


机の中には服がぎっしり、詰まってるし、棚の上のスペースには、教科書やらマンガやらで埋まってるし。


この光景を見ていると憂鬱な気分になってくる。


仕方なく、作業を進めるけど、あっという間に約束の３時になった。


「移動するよ」


大きなワゴンを持って現れたもっちーは、私がまとめておいた荷物を次々と乗せられるだけ、乗せ、隣の部屋に移動させ始めた。


忘れ物が無いのを確認すると、私は２週間過ごした病室を出て、今日から過ごす、新しい病室へ向かった。


2011号室に入ると、いつか廊下で私に笑いかけてくれた女の子が窓側のベッドに腰掛けてた。


でも、11号室じゃなかったはずなんだけどな…。