若葉町物語
「琴ちゃん、あの子も今日移って来たの?」


私がそう聞くと、


「えー?あー、うん。それがどうかした?」


という、なんとも適当な返事が返ってきた。


勉強してるから仕方ないんだろうけどさ。


「いや、別に…。」


私もベッドに戻ろっかな。


そう思い私は、自分のベッドに移った。


向い側のベッドの名前も知らない子。


ここは、話しかけるべきなのだろうか?


心の葛藤がしばらく続くなか、安田さんが今日のおやつを配りにやってきた。


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