若葉町物語


プレイルームを少し覗いてみると、これまた見慣れない男の子がマンガを見ていて、安田さんがその男の子に話し掛けていた。


誰だろうと少し不思議に思い、もう一度その男の子を観察するように見てみた。


170cmくらいの私から見たら、かなりの身長で、さらさらの黒髪。


爽やか好少年…?


それが、私の隼人への第一印象だった。


───────それは今でも変わらないけど。


そっとその2人に近づいてみることにした。


「あ、千花ちゃん調度よかった。こちら、渡辺隼人くん」


「へぇ~」


私に気付いた安田さんは、その男子を紹介した。


「千花ちゃんと同じ中学2年生よ」


「そうなんだ」


これで2人目じゃん。


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