若葉町物語
「同じ部屋の子。私等と同じ中2だよ。」
「へぇ~え…」
興味がないような態度の2人に私は
「紹介してあげる!」
そう言い、里佳ちゃんに向かって手招きをした。
里佳ちゃんはオドオドした表情で歩いて来る。
そして、私の耳の近くで囁いた。
「この人達、誰…?うち、人見知りなんだけど…」
あ、そう言えば、そんなこと言われたな…。
「大丈夫だって!友達は多いほうがいいでしょ?」
私がそう言うと、里佳ちゃんは諦めたかのようにイスに座った。
「2人に紹介するね。この子は、私と同じ部屋の桑村里佳ちゃん」
「桑村里佳です。中2で、2週間前から4西で入院しています」
本当に人見知りなんだ…。