若葉町物語
「私にも送られたし」
「なんて返信する?」
「ん~…こっちも対抗して変顔送ろうよ!」
「いいね~」
ということで、私達は、病室にある大きな窓を背景にして写メを撮った。
ついでに隼人くんにも送った。
すっごく楽しかった。
チャラララン♪
すぐに歩夢から返信が来た。
里佳ちゃんにも内容が分かるように声を出して読む。
「なになに?お前等、顔面崩壊し過ぎ。今、隼人の部屋にいる。お前らも来いよ。だって」
「歩夢、絶対押し掛けたパターンだね」
「…うん。んじゃ、私達も行きますか。」
私がそう言うと、里佳ちゃんは立ち上がった。
私も車いすに乗り移ってブレーキをはずした。
看護師さんに見られたらややこしくなりそうだったから、できるだけ静かに2人がいる1号室に行った。