月詠姫〜癒しと鬼一族編〜
「原田財閥…?」

「それと…変な着物を着た人間が、財閥に絡まれていると…」

変な着物…もしかしてー…拓真か伊織…っ!?

「…っ葉月さん!!」

「(頷く)皆の者!!原田財閥の暴走を止めるぞ!!決して、能力は使うな!!」

「「「「はいっ!!」」」」

「東雲…月の護衛を頼む」

「分かりました」

皆はすぐ立ち上がって、部屋を出ていく。東雲は私のところに来て、しゃがんだ。

「大丈夫か?」

「うん…」

「しっかり捕まってろ!!」

風が凄い…!!拓真ー…伊織ー…待っててね…




「あそこだ!!」

「…っ!!」

商店街の真ん中が、野次馬でいっぱいになっていた。拓真…伊織…2人共ー…
東雲は人混みを掻き分ける。

「ふざけんな!!俺達が誰だか分かってんのか!?」

「すみません!!」

「お許しください…原田様…っ!!」

「この人達、謝ってるじゃないですか!!」

あれは…あの水色の髪は…もしかして…

「伊織…?」
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