月詠姫〜癒しと鬼一族編〜
「伊織は知らないのか…西鈴国で聞いたんだが、"東楼国にこの世を救う姫・月詠姫が現れた"と噂で聞いた。そして、月詠守護者も…月詠守護者は俺を入れて8人。…伊織…その中にお前も入ってるー…」

「月詠守護者…」

「拓真、何言っ…」

「俺は!!出来れば月にやって欲しくない。俺は守護者になってもいいなが、月には傷付いて欲しくない…」

「拓真ー…」

拓真…私のためにー…私は守られてばっかだね…まだあっちの世界にいた時も、男の子にいじめられていた私を助けてくれた…でもー…

「拓真…その気持ちはありがたいよ…でもね、私は葉月さん達に恩返ししたい。私ー…出来るか分からないけど、でも…頑張りたいー…」

「月ー…」

「…」

これは、私を助けてくれた東雲や妙さんに対しても…分からない私を色々してくれたからー…

「ー…その気持ちは変わらないか?」

「うん、変わらない」

「伊織…」

「僕は…まだ分からない…」

「伊織」

「だって…!!この世界に来たばっかで、まだ色々分からないのに…町の人達に助けてもらってばかりで…いきなり、そんな凄いこと聞かされて…分からないよ…」

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