月詠姫〜癒しと鬼一族編〜
雅side

「なんや?今の」

「フフフ…あの子、私に敬語使ってたから…」

「あぁ、それで…」

納得いった。いきなり名前呼ばれたからビックリしたけど…

「なぁ、桜華」

「ん?何?」

「桜華は…何で月詠守護者になったんや?」

「理由はないわ。ただ…」

「ただ?」

そん時の桜華の笑顔が、綺麗で思わず見とれてしもうたー…

「あの子を守りたい気持ちは、誰にも負けないことは確かよ。あんたもそうでしょ?雅」

「まぁのぉ…俺も、桜華には負けられへんわ!!」

「そうね(笑)お互い、頑張りましょ」

「おぅ!!」

俺達は笑い合ったあと、早足でゆとりの間に向かった。




月side

「はぁ…」

「どうしたんですか?月さん」

「あ、真央君。おはよう」

「おはようございます」

ゆとりの間に向かう途中迷子になり、私は廊下で迷っていた。そんな時、後ろから真央君がやってきた。

「溜め息なんか着いてると、幸せ逃げますよ?」

「それがさ、さっきそこで雅さ…雅に会って…」
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