月詠姫〜癒しと鬼一族編〜
「伊織…」

伊織の精一杯の気持ち…ちゃんと受け取ったよー…

「東雲と拓真は?」

「東雲は寝坊。拓真は…まだ商店街にいると思う」

「ふ〜ん…」

あの2人、似た者同士なんだ。意外だな…

「月、私の隣来なさいよ」

「うん!!」

私が桜華の隣に座ると同時に、東雲と拓真が来た。桜華の前に雅、私の前に伊織、東雲の前に真央君、拓真の前に紫苑さん…そして、その真ん中に葉月さんが座った。

「いただきます」

「「「「「「「「いただきます!!」」」」」」」」

「…美味しい…っ!!」

「相変わらず上手いな、伊織」

「ありがとう。ちよっと味付けが濃くなったけど…」

「大丈夫、問題ないよ!!」

これくらいの方が私は好きかなぁ…味付けがしっかりしてて、食べやすい。

「あ、ねぇ葉月。今日、月と商店街に行ってもいい?」

「構わないが…何故だ?」

「明日、月の歓迎会やるでしょ?その着物を買いに行くのよ♪」

「分かった」

そのまま黙々と朝食を食べ続けた。




「じゃあ、行ってくるね」

「楽しんで来いよ」

食べ終わったあと、桜華の着物を借りて、みんなに見送られる。
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