月詠姫〜癒しと鬼一族編〜
自分でも驚いた。化粧しだけで、こんなに変わるなんて…

「大人っぽさと可愛さを混ぜて見ました」

「綺麗…」

ガラッ

「月、終わ…った?」

鏡台越しに、桜華と目が合った。桜華はビックリした顔で私を見ている。その後ろには、何故か雅も立っていた。

「めっちゃべっぴんさんやぁ…」

「…っ/////ありがとう…っ」

2人は私に近付いてくる。桜華と雅に抱き付かれて、私はちょっとふらついた。

「これやったら、東雲のやつ赤面するんやないか?」

「そうねぇ」

「何で東雲が出てくるの?」

「何でって…なぁ?」

「ねー」

2人は顔を見合わせる。そんな2人に私は、首を傾げた。

「みんな、宴会の間にいるわよ♪行きましょう♪」

「うん!!あ、え〜と…妙さん達ありがとうございました!!」

妙さん達にお礼を言って、私は部屋を出て桜華達と宴会の間に向かった。



宴会の間に着いた私達。中では、もう皆が集まっているのか騒ぎ声が聞こえた。東雲と拓真が喧嘩しているのか、怒鳴り声も聞こえる。

「「行くわよ/行くで!!」」

「うん!!」

ガラッ

桜華が襖を開けると同時に、葉月さん達が急に静かになった。皆の視線が刺さる…
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