月詠姫〜癒しと鬼一族編〜
「ん…あイタ…!!」

目を開けると、そこは真っ暗だった。どうやら、布が巻かれているらしい。

「目が覚めた?」

「この声…原田さん?」

「そう。自分が今、どんな格好か見たい?」

そうやって、外された布。

「…っ!?」

自分の格好を見て驚いた。両腕を紐で後ろ手に縛られて、両足は足枷をつけられてそこから鎖が出てて、ベッドにつなげられていて、首には首輪がつけられて、鎖が出ている。

鎖は原田さんが持っていて、今の私は床に這いつくばっている状況だった。

「離してください…っ」

「イヤだね。君さぁ、今の状況分かってる?君は手も足も動かせないの。一生ここにいるんだ」

「え…?」

「まぁ、君みたいな可愛い子はあいつらにはもったいない。俺が可愛くしてあげるよ」

「外道…っ」

ドカッ

「うっ…」

お腹を蹴られた。そのあとも何回か蹴られて、身体中が痛かった。

「あ、そうそう。君と一緒にいた女の子、百合の間にいるから」

「百合…?」

「そう(笑)男達の相手をするんだ。ま、いずれ君もそうなるんだけど」

男達の相手ー…花ちゃん…っせめて、あの子だけは…

「あの子だけはやめて…っ」

「じゃあ、君が相手する?言っとくけど、ここの奴らは容赦しないよ?」
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