青空に届け
そのまま
特に何もなく、
その日1日は終わっていった。
放課後、私が教室で
帰る準備をしていると
青空くんに
「一緒に帰らない?」
と、声をかけられた。
特に予定もなかった私は、
小さく頷き、青空くんと一緒に
学校を出た。
太陽が沈みかけた
帰り道を誰かとふたりで
歩くなんて、本当に久しぶりで
私は、歩きながら陽菜の事を
思い出してしまった。
私が
ボーっと俯きながら
歩いていると
青空くんが急に
「やっぱりさ、
愛空ちゃんって、soraだよね?」
と、聞いてきた。
そんな質問を
されるなんて思っていなかった
私は、思わず顔を思い切り上にあげた。
その反応を見て
青空くんは、気づいたらしく
「その反応は、
やっぱりそうなんだ。」
と、私を見ずに
前だけを見て
そう言った。