【コラボ】忘れられないヒト
打合せの後の練習を終えた、帰り道。

崇文は、言いにくそうな顔をした翼に呼びとめられて、2人で近くにあったコーヒーショップに入った。


「なんすか、翼さん。」


言いたい事が分かるような気がしないでもない。

だが、多分それは素直に受け入れられないだろうことも、なんとなく分かった。
きっと翼は、佳乃の事を言いたいのだろう。

年上すぎるとか、肩書が課長と、立派すぎるとか。


相手にしてもらえない、とか。




「非常に、言いにくいんだが。」

「・・・高村さんの、ことでしょ?」


少し拗ねたような口調になってしまったが、兄のように慕っている翼にだから、本音がもらせる。


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