【コラボ】忘れられないヒト
反抗期の子供の様な考え方だが、崇文は気まずくなって翼から目をそらした。

だが、どこか弟の様な崇文を、翼も放っておけないのだ。
ついついおせっかいを焼いてしまう。


「見て分かるほどに、年齢も離れてる。誘うなら、渚の言ってたコの方がいいんじゃないのか?」


佳乃以外視界に入っていなかった崇文は、その女性の事を全く覚えていない。
だから、いいんじゃないのかと言われても、困る。


「俺、高村さんが良いんです。」


ふてくされていた表情を捨てて。

翼の、目を真っ直ぐ見て。

そうすれば、この気持ちが本気だと、伝わるかもしれない。


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