【コラボ】忘れられないヒト

約束の場所に早く着き過ぎてしまった崇文は、色々な考えでパンクしそうになりながら、じっとまっている。


今までも、年上の女性は好きだった。
付き合った人もいたが、年下はいない。
それでも、一回り程も違う女性を飲みに誘うのは、初めてで。
どうしていいのか分からない。

(高村さん、遅いな。仕事、長引いてるのかな。)

緊張しながら、待つ。

一応有名人というヤツらしいので、渚が教えてくれた通り、帽子などで軽く変装をしている。


以前、自分なりに変装をしたら、深音に“不審者”呼ばわりされて、それ以来やめていた。

渚のアドバイスのおかげか、まだ不審者にも見られてないし、自分だと気付かれてもいないようだ。