【コラボ】忘れられないヒト

あの時の翼の願いは、佳乃の胸に残ったまま。


『崇文の事、迷惑だと思わないでやってください。』


翼の顔は、真剣そのものだった。



『年の差とか、仕事とか・・・色々思う事はあると思います。でも、こいつなり
に真剣で、本気なんです。』



それだけは、迷惑だと思わないでやってほしい・・・と。


戸惑いこそしたが、迷惑だとは思っていなかった。

だから、快く頷くと、翼は安心したように笑って、崇文を担いだ。
崇文は、眠ったまま。


それっきり、打ち合わせも無い為、会っていない。