【コラボ】忘れられないヒト
目を、合わせないように。

必死で九条の観察をしている崇文。

佳乃は複雑な気分で、それを横目に見た。


(若いコは若いコ同士の方が、いいわよね・・・でも彼女、もうすぐ結婚するって、言った方がいいかしら。)


いらぬ世話かと、考え直す。

九条を視界に入れると、どうしても佳乃は彼の事を思い出さずにはいられない。

当の九条は素知らぬ顔。

全く興味がないと言わんばかりに、ただ無表情で黙ったまま、社長の後ろに控えている。

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