光と闇のセカイ
…………………



「…………え゛?」



今……



なんか、悲鳴が聞こえたような……?



後……気のせいか、水音も聞こえるような………




……バシャ………


バシャバシャバシャッ!!




……いや、絶対に気のせいじゃない!!




「ヤベッ……、
人巻き込んだ!?」



慌てて水音の方へ走る。


近づくにつれ、水音が段々大きくなる。


光の先に出ると、すぐに目の前の水場で人影が見えた。



「ぐ……、
がは………!」


「マズ……ッ!!」


ヤバい!!
さっきのに巻き込まれたんだ……!!


流石に溺死事故の犯人にはなりたくない!!



一瞬『女子高校生、溺死させる』という新聞記事が思い浮かび、ロングコートを脱いで自分も水場に入る。



「おい!!
無事か!?」


「そ……なた………、

ゴポッ……!!」



巻き込んだ奴の重さに悪戦苦闘しつつもなんとか岸に辿り着き、水場から引き上げる。



「ゴホッ……、
ゴホッ………!!」


溺れてた奴は咳こんでいてぐったりしてるが、意識はあるらしい。


私はひとまず安心して、伊達メガネと結紐で霊力を抑える。


あ……
危なかった………。


後ちょっとで死なせる所だった………。



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