光と闇のセカイ
◇分かれ道
「-----ハッッ!?」
目が覚める。
目の前の光景は、先程の惨状ではなく
青空が広がる、平和な空間。
息を整えつつ、辺りを見渡す。
通い慣れた学校の屋上。
右側には、自分のリュックと大量の文庫本。
それらを確認して、ようやく頭の中が冴えてきた。
そうだ、確か……
昼休みに入って、屋上に行って……
ベンチに座って、弁当食べて……
まだ時間あるから、本でも見ようとして………
多分、そのまま…………
となると、さっきのアレは………
「……………夢…………?」
上手く働かない頭で、結論を出す。
風が吹いて頬が冷たいのを感じ、手を伸ばす。
濡れてる。
私は、眠りながら泣いていた。
あの、悲しい夢を見て。
涙を拭い、そう悟った。
チャイムが鳴った。
だけど、ベンチから動かなかった。
…いや、動きたくなかった。
あまりにも悲しい夢が、頭に焼き付いてしまって。
夢の想いが、気持ちが、心に染み付いて。
そんな感情に翻弄されながら、時間だけが進んだ。
目が覚める。
目の前の光景は、先程の惨状ではなく
青空が広がる、平和な空間。
息を整えつつ、辺りを見渡す。
通い慣れた学校の屋上。
右側には、自分のリュックと大量の文庫本。
それらを確認して、ようやく頭の中が冴えてきた。
そうだ、確か……
昼休みに入って、屋上に行って……
ベンチに座って、弁当食べて……
まだ時間あるから、本でも見ようとして………
多分、そのまま…………
となると、さっきのアレは………
「……………夢…………?」
上手く働かない頭で、結論を出す。
風が吹いて頬が冷たいのを感じ、手を伸ばす。
濡れてる。
私は、眠りながら泣いていた。
あの、悲しい夢を見て。
涙を拭い、そう悟った。
チャイムが鳴った。
だけど、ベンチから動かなかった。
…いや、動きたくなかった。
あまりにも悲しい夢が、頭に焼き付いてしまって。
夢の想いが、気持ちが、心に染み付いて。
そんな感情に翻弄されながら、時間だけが進んだ。