イタズラ ~TABOO~


 

 ナツは力強く僕の背中をなぞった。


 もしかして、あの時はわからないフリをしたけれど・・・


 (ハル)


 ***


 「ナツ、僕の好きな人知りたい?」


 ナツの背後に立ち、背中をなぞる。


 (ナツ)


 びっくりしたように振り向くと、はにかむように笑った。


 何だ、怖がる必要はなかった。


 僕らは同じなのだから。




< 24 / 64 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop