イタズラ ~TABOO~




 苦しい呼吸も、パンパンに腫れている太ももの痛みも、彼との約束があったから頑張ったのに・・・




 ゴールで私を待っていたのは、小太りの彼氏だった。


 「賭けしてたんだ。コイツがお前を落とせるかどうか」


 口許は笑っているのに目は笑ってない。


 「騙してゴメンね、先輩には借りがあって」


 彼も彼で謝っているものの、悪そうな顔はしていない。


 こいつら最悪____怒りがふつふつと込み上げてくる。


 「怒るなって、お前も楽しんでただろ?早朝デート。ゲームオーバーだよ。ジ・エンド」




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