イタズラ ~TABOO~
夜の校庭
「彼氏がいるのに母校で」
「夜の校庭に忍び込もう」
同窓会の帰り道、英樹がそんな事を言い出した。
英樹とは、高3のクラスで出会ってから5年、彼になってからは1年が経つ。
金網を登りきると、私たちは校庭に降り立った。
「ちょっと、トイレ。飲みすぎちゃったかな~」
英樹はそう言うと、運動部の部室の隣にあるトイレへと走って行った。
結構、飲んでたもんな。
英樹の後ろ姿はすぐに暗闇に消えて行った。