イタズラ ~TABOO~
「実は俺、あの頃、ずっとお前の事が好きだったんだよね」
ぽつりと彼が呟いた。
嘘?
あの頃、私も密かに彼の事を思っていた。
近すぎて、自分の気持ちを伝えられないまま、卒業してしまった。
勇気が足りなかったんだ。
「告白してたら、違う未来が待ってたのかな?」
今の忘れてと笑う彼の布団に潜り込んだ。
「今日だけ・・・今日だけあの頃の気持ちに戻ろうか?」
驚く彼の顔を両手で包み込み、唇を押し当てた。