恋は凛々しく!
ところが、翌日からあたしの学校生活はがらりと変わった。
朝、教室に入ると、黒板にはあたしと直江くんの相合傘が書かれていた。
あたしが少し直江くんの席に近づくだけで、「お熱いねぇ」と調子者の男子にからかわれた。
そんな日々がしばらく続くうちに、まだまだ「うぶ」だったあたしと直江くんは、お互いわざと避けるようになり、そして2人の距離は今まで以上に遠ざかってしまったのだった。
あの時、直江くんがどんな気持ちであのチョコを受け取ってくれたのか、今でもわからない。
本当にあたしのことをいいと思ってくれていたのか。
それとも、プレゼントだからとりあえず受け取っただけだったのか。
だけど、1つだけ確実なことは、占いを鵜呑みにしたばかりに、2人の距離は今まで以上に遠ざかってしまった、ということだ。