あの頃のように
さらに心が渇くと知りながら。


――誰もユカの代わりにはならないと知りながら。





日曜はそのまま二人とも、ほとんどベッドの中で過ごした。

何度となく唇を合わせ、ひとつになり、

疲れては眠りに落ち――

目を覚ますとふたたび、同じことを繰り返す。

自堕落な、甘い時間。


月曜、火曜、水曜――

日を重ねるごとに、ずぶずぶと深みにはまっていく。


2年の月日を取り戻すぐらいの勢いで。

俺は彼女をひたすら貪っていた。



 * * *

< 103 / 168 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop