あの頃のように
「でもさ、ある程度のデフレはしょうがないんじゃないの?
ほら、少子化で人口減ってるから、お金を使う人がどんどん減ってるわけだし」
「えぇ?」
まだ食い下がる俺に、ユカはポカンと口を開けた。
「え、どうして少子化でデフレになるの?
むしろ若い生産人口が減っちゃうから、生産力が下がるんじゃない?
だったら、物が足りなくなるから物価が上がって、逆にインフレになるんじゃないかな?
……わかんないけど」
「……なるほど」
返す言葉もなく。
俺はついに白旗を掲げていた。
彼女の言うことはいちいち筋が通ってる。
付け焼刃な俺の知識じゃどうやらかなわなそうだ。
「……ねえ。
いつもこういうこと考えてるの? ユカちゃんは」
ほら、少子化で人口減ってるから、お金を使う人がどんどん減ってるわけだし」
「えぇ?」
まだ食い下がる俺に、ユカはポカンと口を開けた。
「え、どうして少子化でデフレになるの?
むしろ若い生産人口が減っちゃうから、生産力が下がるんじゃない?
だったら、物が足りなくなるから物価が上がって、逆にインフレになるんじゃないかな?
……わかんないけど」
「……なるほど」
返す言葉もなく。
俺はついに白旗を掲げていた。
彼女の言うことはいちいち筋が通ってる。
付け焼刃な俺の知識じゃどうやらかなわなそうだ。
「……ねえ。
いつもこういうこと考えてるの? ユカちゃんは」