あの頃のように
「あ、なんだ。
じゃあ、夕飯誘ってもよかったんだ」
「え?」
ユカは驚いたように目を丸くして。
「ああ、うん」
それから、どこか意外そうにうなずいた。
その表情の意味に気づくのに数秒かかった。
(――あ、しまった。
俺ってホント自分のことしか考えてないな)
またしても自分の馬鹿さ加減にあきれる。
お父さんが入院してるんだ。ユカは俺と夕飯どころじゃないだろうに。
「……入院って、いつから?」
「1年くらい前から」
「え、ずっと?」
「ううん。何度か入退院を繰り返してる」
「そうなんだ……。大変なんだね」
じゃあ、夕飯誘ってもよかったんだ」
「え?」
ユカは驚いたように目を丸くして。
「ああ、うん」
それから、どこか意外そうにうなずいた。
その表情の意味に気づくのに数秒かかった。
(――あ、しまった。
俺ってホント自分のことしか考えてないな)
またしても自分の馬鹿さ加減にあきれる。
お父さんが入院してるんだ。ユカは俺と夕飯どころじゃないだろうに。
「……入院って、いつから?」
「1年くらい前から」
「え、ずっと?」
「ううん。何度か入退院を繰り返してる」
「そうなんだ……。大変なんだね」