あの頃のように
「それにさ、そもそもNALは航空会社だしね。
つまり、日本の大事な交通網、国民の足、インフラなんだ」
「はい」
「そんな大事な日本の交通網がさ、外国人から口出しされて国益を損なわないように、外国人の株式取得は3割以内に制限されてるんだよ。
だから、そこだけでもルール違反なんだ」
「……なるほど」
あたしはケータイ片手にうなずいた。
「さらに面白いんだけどさ。
前島の息子の就職に口をきいたのは、都ケミカルの会長の稲垣だって言ってたよね」
「はい」
「稲垣は、前島大臣の後援会の会長だったよ。
つまり、一番の支援者だ」
「……」
つまり、日本の大事な交通網、国民の足、インフラなんだ」
「はい」
「そんな大事な日本の交通網がさ、外国人から口出しされて国益を損なわないように、外国人の株式取得は3割以内に制限されてるんだよ。
だから、そこだけでもルール違反なんだ」
「……なるほど」
あたしはケータイ片手にうなずいた。
「さらに面白いんだけどさ。
前島の息子の就職に口をきいたのは、都ケミカルの会長の稲垣だって言ってたよね」
「はい」
「稲垣は、前島大臣の後援会の会長だったよ。
つまり、一番の支援者だ」
「……」