【超短編】Train Station



そこからは、付き合ってた時の話で盛り上がって、やけに時間が早く感じた。
よく聞いてみれば、電車の方面が違うとの事。

それに、もう新しい彼氏が居るとか。
どんな奴か聞いてみれば、
すごくね、カッコイイの、だそうだ。
その後に、少しだけりっちゃんに似ている、と言われ、
内心飛び上がってしまいそうな程、嬉しかった。
元カノとは言え、まだほんの少し、想っていたりするのは事実。
‐向こうは違うけど。


「あのさ…」
そこで、後ろのホームに電車が入ってきた。
「‐やっぱり、なんでもない。」

ばいばい、とだけ言って電車に乗り込む。
後は、あっと言う間に扉が閉まり、電車は出発してしまった。
‐何だったんだろう。

モヤモヤとした何かが、胸の中で渦巻く。



終電を待っていたら、元カノと遭遇、なんてありえないシチュエーション。

「たまには、悪くないかな‐」




“Train Station”
‐END
< 3 / 3 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:2

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

【超短編】傘とアリガトウ

総文字数/3,542

その他8ページ

表紙を見る
【超短編】湖

総文字数/2,269

その他6ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop