【BL】幼なじみと恋をしよう!?
「だから、その……俺はちゃんと近藤が………きだ。」
男らしくはっきりと言ってやりたいのに、口から出る言葉は弱い。
恥ずかしくさに顔を上げることも出来ない。
「秋野……もう一回言って。」
「や、やだよ!」
「聞こえなかったから、もう一回。」
「嫌だったら!」
「頼む。」
懇願するような眼差しに、恭一は戸惑った。
まるで駄々をこねる子供だな…。
近藤にこんな一面があったのかと、ちょっと嬉しくなった。
「もう一回だけだぞ。」
「ああ」
「…………好きだ。」
さっきよりも、はっきりと。
想いが届くように。
恭一は言葉を口にした。
途端、近藤は至極の笑みを見せる。
その笑みに胸がドキッとした。
身体をきつく抱き寄せられる。
「恭一」
この状況の中、耳元で名前を囁くのは卑怯だ。
恭一の身体に電流のような痺れが走る。
「好きだよ。」
「―――っ。耳元で喋んな!」
「なぁ、キスしてもいいか?」